13曲目
君の許へ早く / 清水 洋平



長調でシンプルにすること。そんなことを思いながら、すでに浮かんでいた旋律の断片を、組み合わせて、構成して、編曲をする。そして、まだ歌詞のない曲を歌ってみる。笑ってしまった。途中で吹き出してしまった。このような明るい曲を自分が作ったことに。このような楽しげな曲を自分が生み出してしまったことに。そこで、歌詞を嵌め込む工程で、少々毒を垂らす。こうして楽曲のバランスを整える。この単純な複雑な気持ちで早く早く、という歌が出来た。
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